里山のこだわり

~石臼挽き自家製粉~

蕎麦の香りというのは儚いもので、実を挽いてしまうと温湿度の管理された環境でも長持ちするものではありません。蕎麦本来の香りと味を最大限活かす為、当店では当日提供する分のみを石臼で挽き、10割で打つ事に特にこだわっております。
仕入れる玄蕎麦は千葉・山形・栃木・福井など、季節により様々です。
それらを各産地の特性に合わせて、生粉打ち・粗挽きなどに打ち分けて提供しています。
とりわけ、粗挽き蕎麦は粗く挽く事でつながりにくくなってしまいますが、日々の天候や季節を考慮して調整する事で粗挽きの十割蕎麦を実現しております。

~千葉在来種とは~

明治十年頃から百数十年に渡って、現在の千葉市若葉区野呂町で栽培されたものの、すでに栽培する人もなくなっていた蕎麦の原種が近年になって偶然発見され、篤農家の手でその栽培が再開されました。
それが「千葉在来種(野呂在来)」です。
まだまだ作付面積も小さい為、極めて入手しがたい希少の蕎麦であり、そのため「幻の蕎麦」と呼ばれています。当店では栽培農家のご厚意により直接入手し、ご提供しております。

幻の千葉在来蕎麦 近年原種が発見された千葉(野呂)在来種。まだ少量栽培の為「幻の蕎麦」と呼ばれています。